第5回 研究会

経済社会データおよび環境データを用いた空間評価指標の大規模計算

  • 佐藤彰洋(京都大学)
  • 関連キーワード :

本発表では、日本国内約38万メッシュを対象とした1km四方ごとの津波災害による物理的エクスポージャーの算出を行った結果について報告する。NOAA Tsunami Information Centerが公開する過去1000年間の津波上陸に関するカタログデータと、国土交通省国土政策局国土情報課が提供する国土数値情報標高傾斜角3次メッシュデータを用いた並列計算的な確率分布のパラメータ推計を行うことにより、日本国内の津波上陸頻度を3次メッシュの空間分解能で計算した。更に、これに総務省統計局国勢調査2010年人口3次メッシュ統計、総務省統計局経済センサス2012年労働者事業所数3次メッシュ統計、国土交通省観光庁2013年宿泊旅行統計調査3次メッシュ統計(統計法33条第2項に基づき発表者が独自に作成)を掛け合わせることにより日本国土の全ての地点における津波に対する物理的エクスポージャーを算出した。分析の結果、津波ハザードの大きいメッシュでは社会経済活動が少なく、津波ハザードの小さいメッシュでは社会経済活動が大きいことが判明した。津波ハザードと社会経済活動がともに中間値を取っている物理的エクスポージャーが大きないくつかのメッシュを特定することができた。