第3回 研究会

日本国債、米国債、ドル円レートの3体相関

日本国債先物のTickデータ、日本国債に関連する高頻度ニュースを分析し、日本国債の価格の時系列特性及び、量的緩和等の外生的ショックの統計性を報告する。
日本国債の価格の時系列は、これまで知られている他の市場と同様な統計性を示す。価格差の累積分布は-3乗のべき分布に従い、価格差の自己相関関数は短時間で無相関に収束し、一方、Volatilityや出来高はべき関数に従う長時間相関を持つ.また,ハースト指数も長い時間スケールで0.5乗に収束する。
金融ニュースが価格変動に与えるショックを明らかにする。ニュースに含まれる単語を用いてニュースを分類し、はじめに、Volatilityや出来高,約定数と比較する。ニュースの時系列との相互相関は強く約0.4である。
日本銀行の国債買入と価格変動の関係を明らかにする。国債買入の応札額と落札額の差が小さいとき、国債の価格が上昇する傾向が見られる。これより、応札額と落札額の差が小さいとき国債市場は売りのムードが少なくなっていることが推測できる。このように、日銀の国債買入に注目することで国債市場のトレンドを明らかにする。
日本国債・米国債・ドル円レートの3体相関についても報告する。日本国債と米国債の金利差と為替の時間変化との相互相関は強く約0.5であり、金利差が為替に強い影響を与えることを意味する。また、円とドルの供給量にも注目し、ドル円レートの変動を明らかにする。

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